圧倒的な臨場感に首ったけ! 『メタルギア

本日2月19日より開幕した"AOU2010 アミューズメント・エキスポ"の、KONAMIブースに出展されていた『メタルギア アーケード』を実際に遊んできたので、そのプレイレポートをお届けする. 『メタルギア アーケード』は、PS3用ソフト『メタルギア オンライン』をベースにした業務用オンラインアクションゲーム. いわゆるTPS(サードパーソンシューター)で、プレイヤーは4人1チームとなって、相手チームと対戦する. まず、本作の大きな特徴の1つが"立体"だ. 本作は3Dテレビシステムが採用されており、専用の"ヘッドコントローラ"を通すことで、戦場が立体的に見える仕組みになっている. そう、最近流行の"3D"である. とはいえ、一重に3D映像といってもぶっちゃけピンキリだ. 最悪、細部まで作り込まれたせっかくのグラフィックがボヤけてしまったり、ゲームに支障が出てしまったりすることはないだろうかと不安もあった. しかし、『メタルギア アーケード』の映像は、想像していた以上に自然な立体だった. 手前にあるものは手前に、奥にあるものは奥に、ちゃんとクリアな視界で見える. 凹凸の距離感も自然で、本当に戦場にいるかのような抜群の臨場感を味わえる. というか、自然すぎてプレイ中に立体であることを忘れてしまったぐらいだ. ストレスはまったくない. "AOU2010"の会場でも、実際にこの映像を体験するためのモニターが用意されていて、訪れた人たちも映像を楽しんでいた様子だった. "ヘッドコントローラ"を装着した図. 横にカメラがくっついているが、もちろん飾りではなく、重要な意味をもっている. そしてこの"ヘッドコントローラ"、実はこの"立体"以外にも重要な役目を担っている. それは"視点の移動"だ. 普通TPSでは、銃口を向けた方向にそのまま画面が動くが、本作は違う. "ヘッドコントローラ"の横にカメラがついていて、それを動かすことでゲーム内の視点も動くのだ. キャラクターの移動は銃型のコントローラについているスティックで、エイム(狙いを定めること)はガンシューティングのごとくコントローラで、そして視点移動を"ヘッドコントローラ"でそれぞれ行う. つまり、3つの"移動"を同時に行うのだ. これは従来のTPSでは絶対に味わえない操作感だろう. 写真では画面がブレているが、これは映像が3Dで見えるように加工されているためだ. "ヘッドコントローラ"を通せばくっきり見える. また「3Dはイヤ! 」という人は、ボタン1つで2Dモードにすることもできるようだ. 「3つの移動を同時にって、そんなの難しくない... ? 」と思った人. クセはあるが、遊んでみるとそんなに難しくない. カメラの感度はいいので、ちゃんと見た方を向いてくれるし、視点もぐりぐり動くわけではないので、あまり気にはならなかった. チュートリアルでひと通り操作方法を教えてくれるのだが、それが終わるころにはある程度思うように動けるはずだ. ちなみにコントローラはこんな感じ. 4ボタン+トリガー+スティックという構成なので、手元は結構忙しいかも. 視点操作よりこっちを覚えるほうが大変かもしれない... . さて、そんな感じでチュートリアルを終え、いよいよ相手チームとのマッチングの時間に. 武器は、メイン武器にサブマシンガンアサルトライフル、ショットガン、サブ武器にハンドガン、投擲(とうてき)武器にグレネードなどが用意されており、それらを自由にカスタマイズし、セットとして登録しておくことができた. また、防具も同様にカスタマイズ可能だ. 武器や防具は、ゲームを進めることでいろいろなものが手に入るらしい. e-AMUSMENT PASSに対応するらしく、プレイデータを保存可能だ. やり込んで、セットをカスタマイズしていこう. 今回はそんな中から、クセのなさそうなアサルトライフルのセットを選び、いざ戦場へ. あとはひたすら敵を見つけて撃つだけ! 銃口を向けてエイムするという操作に最初は戸惑ったが、照準が合うと赤くなるので、狙いが定まっているかどうかを照準の位置で確認する必要がないのは助かった. 赤くなったらトリガーを引く. 撃たれたら回避しながら隠れる. 簡単だ. ... なんて言っておきながら、スコアは敵味方合わせた8人中7位だったことは、教官には内緒だ. まぁ、チームは勝てたのでOK. チーム貢献度は13%だったけどOK. 何も問題はない. でも、画面右上のレーダーを見ようと思ったら視点まで動いてしまうのはどうかと思う. 首を動かさず視線だけ動かさないといけないらしい. ゲームそのものは、スタンダードなTPSといった印象. 操作に慣れさえすれば、すぐ試合になるだろう. こうして1プレイを終え、戦場から帰ってきた瞬間、私の首を痛みが襲った. 緊張もあるのだろうが、"ヘッドコントローラ"を付けて、視点がブレないように首の動きを意識しながらプレイしていたことも大きいのだろう. 屈強な兵士になるためには、もっと修行が必要らしい... . しかし、プレイ中はそんな首の痛みなどまったく気にならないほどの、圧倒的な臨場感を得ることができた. さすがアーケードゲームといったところだろう. 視点での操作や3D映像など、今までのゲームではあまり味わえないプレイ感なので、TPS、FPSが好きな人以外にも、ぜひ1度は体験してほしいタイトルだと思う. 我ながらひどい結果だが、終わりよければすべてよし. 1人用のモードも用意されているとのことなので、こんな風に足を引っ張りたくない人は1人で進めてみるのもアリではないだろうか. 公務員給与カット延長見送り、否定的だ」維