asahi.com(朝日新聞社): 一川

モンゴル訪問中の一川保夫防衛相は10日、野田佳彦首相が内閣改造で自らを交代させる方針であることについて、記者団に「昨日も一昨日も首相と輿石東民主党幹事長に会ったが、そういう話題は一切ない」と述べた. 一方で「内閣のことは首相の責任だ」とも話し、首相が決めたことは受け入れる考えを示した. 一川氏はこの日、零下30度という寒さのなか、第2次大戦後の抑留生活で死亡した日本人らが埋葬された墓地や軍事博物館、「国際PKO演習場」を視察. モンゴルは国連平和維持活動(PKO)に積極的で、陸上自衛隊が派遣される南スーダンにも850人を派遣する. 演習場で一川氏は、携行武器の種類や訓練内容などを熱心に質問した. 視察の合間に記者団から質問を受けた一川氏は、内閣改造について「全然聞いていない. 首相からは激励されている」と強調. そのうえで「私自身はどこにいようと自分で全力を尽くすだけだ. 日本の防衛政策は非常に大事な局面にあるのはわかっているし、野田内閣にとっても非常に大事な分野だ」と語った. (ウランバートル=倉重奈苗).